職人の「C」(2回目)。

以前少し言及しましたが、FjECの「C」は、「Crafts(工芸)」なのですが、今回改めて思うところがありました

川越という街は、規模の割に秀逸なバーが多く、その中でも最高峰と思っている2軒のバーで「おっさんが飲むと恥ずかしいカクテル」を頼んでみたのですが、本物のバーテンダーが本気で作るカクテルというのは、まさに芸術・Craftsmanship(職人技)なのです

これは、エンジニアとして本当に勉強になった瞬間で、テーゼやレシピに忠実でありながら、その中に自分なりのポリシーを如何に織り交ぜるかで、技術を超えて芸術にすら成り得る。というのを、身(味)を以て感じさせてもらいましたね。

少し話は変わりますが、既に故人となられましたが、母校の大学で教鞭をとられた、エンジニアとして本当に尊敬申し上げる3人の中の一人である伝説的な教授がおられるのですが、その先生が、学長として金沢工大を国内屈指の工業大学に育て上げて退官された後、齢80を過ぎて新人陶芸家・新人画家として二科展に入賞されるなど、エンジニアリングの極みは芸術であることを体現されておられました

こう考えると、自分なんてまだまだ程遠いニルヴァナだと思いますが、「どこぞの大企業で〇〇に携わっていた」「どこぞの大学で〇〇の学位を取った」といった、人からすればどうでもいいことに囚われるのではなく、人を本能で感動させる工学者・職人の境地に立ちたい。

極上のカクテルを頂きながら、二十歳そこそこの若造に、傘寿を過ぎてなお対等に接してくれる佐藤先生の、極めて謙虚な姿勢を思い出した瞬間でした。

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