壁は越えるだけでなく降りるときも大事。

昨日、少し面白いご相談をいただいたのですが、簡単に言えば、ある製品を改良したいのに、製品の基本設計がかなり昔であるため社内にノウハウが残っておらず、どこを改良すればいいのか判らないというものでした

実際、何度か試作をしてみたそうなのですが、耐久性に欠けたり、改良自体に至らなかったりと散々な結果だったそうで、ナレッジマネジメントが出来ていない場合のリスクを絵に描いたような事例で、少し長丁場になりそうな案件ですね。

製品など、何かを生み出す際にはいつも高い壁が立ちはだかりますが、それを乗り越えることはもちろん大事なのですが、いざ越えてみると、残った成果物自体にはあまり価値が無く、本当の価値はそれを維持向上させるための継続的な取り組みにあります

つまり、頑張って能力・体力をつけて壁を乗り越えれば、そこから降りることも容易に出来るのですが、その努力を怠ったり端折ってしまうと、壁から降りすことすらできなくなってしまい、今回のような塩漬け事案が発生するということです。

この場合、壁を乗り越えた偉人達の思想を理解することから始めるしかなく、これはとても良い勉強になるのですが、本来その思想を吸収すべきはお客様なので、長い目で見てどのようにガイドするべきか、いつも迷うポイントでもあります。