リカちゃんには真理さんと向き合ってもらいたい。

先日、ある大学の研究室とお客様との打ち合わせに同席したのですが、その後、実験設備の視察もアレンジしていただいており、久しぶりに日本の大学の実験室をじっくり見学することができました

自分の時代と比べると、測定・解析技術の飛躍的な向上はもとより、様々な点で目を見張る進歩が見られましたが、研究という行為そのものの位置づけは全く変わらず、他人から見れば意味の分からないような実験でも、物事の真理を追究するという姿勢が強く感じ取れ、不思議な安心感を味わいましたね

夫々の研究を説明してくれた学生さん達は、研究者・科学者になる方もいれば、エンジニア・工学者になる方もいると思いますが、その基礎となる感性を育むのは、やはりこういった場でなくてはならないというのは、今の立場になって初めて判る感覚です。

かのカルマンが言った「科学者はあるがままの世界を研究し、工学者は見たこともない世界を創造する」という言葉通り使命や指向は違っても、ここで得た根底に流れるものは同じで、だからこそ既に30年近く研究から離れ、かつ基礎研究とは対極の応用科学技術に位置する技術士である自分でも、最新の研究を違和感なく理解できるのだと思います。

とはいえ、それを学生さん達が実感できるのはまだ少し先だと思うので、流行り廃り・見栄え肩書きなどの雑念に左右されることなく、理科系の基本として、まずは目の前の真理としっかり向き合ってもらいたいなと、密かに念じながら全ての実験をしっかり拝見しました。