模倣からは何も始まらないわなもし。
来月受託開発を予定している製品のドラフト設計で、一部同様の機能をもつ既存製品の観察をしていて、よく言われる「独創は模倣から始まる」という言葉を思い出しました。
ただ、このニュアンス自体はその通りだと思いますが、少し補足が必要な気がします。
以前、職場の同僚がこの通り模倣から初めて、何年経ってもずっと模倣のまま。という残念な状態と遭遇したことがあります。
その方は旧帝国大学の大学院を卒業しているエリートでしたが、想像力に欠ける部分があり、1を2にすることには卓越していても、0から1を創ったり、1からAを造ったりすることが苦手なタイプだったので、仕方がないと言えば仕方がないことでした。
そういった個性なので、「模倣することをひたすら繰り返した」結果が先述の状態なのだと思いますが、これを傍から見ていて、重要なのは模倣ではなく、大多数の人が模倣の過程で無意識にやっている「考察」なんだろうなと思いました。
つまり、「なぜこの形なんだろう」「なぜこの材料なんだろう」「なぜこの寸法なんだろう」と考え、オリジナルの設計者の思想を想像・理解できるよう学習・修練し、自分のものにすることが重要で、そこから自分なりのエッセンスを加えることで、他には無い独創が生まれるのだと思います。
白紙をいくら模倣しても大量の白紙が出来るだけなので、上記は「模倣と考察から」と、補足したほうが良いのかな。と思ったりしながら、満足のいくドラフト設計を完了しました。




