無いなら作るしか無いわなもし。
以前、エンジン触媒の温度分布計測のため、触媒内部に大量の熱電対を設置して、とんでもないコストだけでなく、排ガスの流れや測定対象の熱容量自体が変わってしまうという、技術的にも商業的にも目の当てようも無い悲惨な事例を目撃したことがあります。
今回、委託いただいている開発案件の要求仕様で、面の平均温度の計測が必要になったのですが、サーミスタや熱電対のグリッドでは上記の二の舞なので、放射温度センサーを採用することにしました。
ただ、測定範囲・精度・サイズ・応答性および出力形態の全てを満足する既製品は見当たらず、唯一、海外のエンジニアリング会社のセンサーがかろうじて使用できるのですが、アンプを含めると数十万円と高額かつサイズが大きいので、現実的では無くなってしまいます。
よって、いつものように自作することにしました。
センサー素子自体は安価かつバリエーションも豊富で、実用に耐えるユニットに組上げるにはアナログ回路の工夫が必要でしたが、基本に忠実な構成で予定した開発費の範疇で作成することができ、お客様にも無理なく導入いただけそうでホっとしています。




